漠然と読解問題を解いて答え合わせをするだけでは力はつきません。まず、以下の点に注意して学習を進めてみてください。
①問題文を最後まで読んでから問いを解く。最後まで読み終えないで、傍線部分に差しか
かかったら立ち止まって問題を解くのはやめましょう。難関私立中学の問題では通用し
ません。
②読みながら大切なところに線や印をつける。入試では問題文を2回読むことはできませ
ん。1回でできるだけ正確に問題文を読み、的確な線や印はスピーディーに問いを解くの
にも役立ちます。
※線や印の付け方については後日書きたいと思います。文の種類によって読み方、線の
つけどころが異なります。
③もっとも重要なことは解答の根拠を必ず文中に求め、論理的に答えを導くこと。要するに
「当て勘」で解かないこと。「当て勘」では何回解いてもトレーニングになりません。
答え合わせをするときも解説などを見ながら、なぜそういう答えになるのか、本文の
どこが解答の根拠なのかを考えることが大切です。
④記述式問題は模範解答と同じ答えにならなくとも気にしない。字数が多い記述問題で
は 模範解答と同じになることはまずありません。内容的にポイントがおさえられてい
れば OKです。また、満点答案でなくとも構いません。おおむね7割くらい得点できる
ように 書けていれば良いでしょう。
☆当塾では③や④は集団授業ではなかななか難しいと考え、私立中学受験の国語はマンツーマンの対話式授業で指導しています。
国語よりも算数に多くの時間を割いても、算数が苦手な生徒は1週間のスケジュールに追われています。そこで以下のことを考え、実行してみてください。
①週例テストを受けないで済む学習スケジュールは可能かどうかを考える。予習シリーズ
の場合、内容の難解さという点の他に1週間で2つの単元を学ぶようになっている点が生
徒の負担を重くしています。もし、毎週のテストを受けずに済むのであれば、予習シリー
ズ2週分をを3週間で消化するくらいペースで進めればかなりスムーズに勉強が進むよう
になると思います。
②週例テストを受けなければならない場合には、例題と基本問題に絞って学習す
る。予習シリーズの例題と基本問題が「全て解ける」レベルになれば、受験生の中でも平
均以上です。
算数の苦手な生徒に予習シリーズ例題を理解定着させるには、例題を解く前にもう少
し簡単な問題を練習する必要があることが多いので、そこにも時間を割きしっかり基本を
押さえましょう。
例)多角形の内角の和の説明を読んだ後に、いきなり予習シリーズの例題を解くので
はなく、5角形、6角形などいろいろな多角形の内角の和や、正多角形のひと
つの内角を求める問題を解くと良いでしょう。
③公式を覚えるよリも、絵や図を使って考え方の基本を理解するようにしましょう。
例)植木算の「間の数と木の本数の関係」や多角形の「内角の和」などは公式を知ら
なくとも考え方の基本が理解できていれば問題を解くのには困りません。
180×(N-2)は算数の苦手な生徒には難しいです。