小林公夫『勉強しろと言わずに子供を勉強させる法』
第1章:できる子はここが違う
第2章:できなくなるには理由がある
に書いてあることは長年塾の仕事をしてきて見てきたこと、感じたことと重なるものが多い。
ご父母にぜひ一読していただきたい本だ。
この本の最後にある「あとがきにかえてー言葉のない教育」はご父母だけでなく、受験生の皆さんにもぜひ読んでもらいたい。
医学部受験のため有名大学を休学して、20歳で予備校に通う浪人生O君が、浪人
途中で癌を患い余命半年と宣告されてしまう。O君を見舞うため病院を訪れる予備校の
友人たちと先生(小林氏)。げっそり痩せこけても医学部受験のために病院でも「微分
積分」の勉強を続けるたO君。そんなO君を見て、ほとんど会話をせずに帰る3人の友
人たちが、その後は全く弱音を吐かず、情熱的に勉強する。そして3人とも医学部に合
格する。
最後に書かれている「あなたが虚しく生きた今日は、昨日なくなった人があれほど生きたいと願った明日」「無為に時を過ごせば、限りある人生はさらに短いものになる」という言葉が胸を打つ。
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